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令和7年度予算要求から読み解く最新補助金トレンドと今できる準備

周 奎植税理士事務所

周奎植税理士事務所 News Letter 11月号①を発行しました!
今回のテーマは、「令和7年度予算要求から読み解く最新補助金トレンドと今できる準備」です。

はじめに

2025年度(令和7年度)の経済産業省予算要求が公表され、来年の補助金・支援制度の方向性が少しずつ見えてきました。物価高・人手不足・賃上げ・脱炭素など、中小企業を取り巻く環境変化に対応するため、補助金の重点分野も変わりつつあります。「公募が始まってから慌てる」よりも、今のうちに情報を押さえ、来年の投資・事業計画と合わせて準備しておくことが成功のカギです。

2025年度補助金トレンド

「人手不足」「賃上げ」「デジタル化」「省エネ」の4分野が補助金の重点テーマです。


【生産性向上・省力化・人手不足対応】
「中小企業省力化投資補助事業」をはじめ、自動化・AI・ロボット導入などの省人化投資支援が来年度も重点。特に「最低賃金引上げ」や「人手不足」への対応策として、中小企業の現場改善・省人化を後押しする予算枠が拡充される方向です。

 ■中小企業省力化投資補助事業
  中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に対して、
  省力化投資を支援します。これにより、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図り、
  賃上げにつなげることを目的とした補助金です。 

 ■自社にあった申請方法が可能!
  ①付加価値額向上や生産性向上に効果的な「汎用製品」を「カタログ」から選択・導入する「カタログ注文型」 
  ②個別の現場や事業内容等に合わせた設備導入・システム構築等の多様な省力化投資を支援する「一般型」 

 ■こんな方におすすめ
  ・慢性的な人手不足で現場が回らない
  ・検査・梱包・在庫管理など、手作業中心の工程を自動化・デジタル化したい



【デジタル化・セキュリティ強化】
「IT導入補助金2025」では、DX推進・電子帳簿保存法対応・セキュリティ強化枠の拡充が見込まれています。インボイス制度や電子取引保存への完全対応が迫る中、中小企業のデジタル基盤整備を継続的に支援していく流れです。

 ■IT導入補助金2025
  中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた
  ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金

 ■こんな方におすすめ
  ・インボイス制度に対応した受発注システムを導入したい
  ・システムを導入して、業務を効率化したい
  ・セキュリティを強化したい


【脱炭素・省エネ投資の後押し】
電気代高騰・エネルギーコスト上昇を背景に、省エネ設備更新・再エネ導入支援の補助金が継続。
「省エネ投資促進支援事業費補助金」「中小企業等カーボンニュートラル推進事業」など、脱炭素経営に取り組む企業への支援が広がっています。

 ■省エネ投資促進支援事業費補助金
  さまざまな業種で横断的に使われる汎用的な15設備の更新に対応する補助金です。

 ■取り組むべき3つのステップ
  カーボンニュートラル推進事業で国の支援策がでているので中小企業がカーボンニュートラルの取組を
  進めるにあたっては、下記の3つのステップで進めることがポイントです!
   ①カーボンニュートラルについて知る
   ②排出量等を把握する
   ③排出量等を削減する

 ■こんな方におすすめ
  ・電気・ガス代の上昇で利益を圧迫している
  ・古い設備を省エネ型に入れ替えることで、CO₂削減と同時に安定稼働・品質向上も実現

今からできる3つの準備

(1)GビズIDプライムの取得
   すべての補助金申請で必須。発行まで2〜3週間要するため年内申請がおすすめです。

(2)投資・改善計画の整理
   「何を」「なぜ」「どんな効果があるか」を簡潔にまとめる。これが申請書の骨格になります。

(3)申請支援を受ける
   補助金と税務・雇用・資金繰りを連動させることで、無理のない実行計画が作れます。

最後に

“コスト削減”よりも“生産性向上”に向けた投資が評価される時代に入っています。
今から準備を始めれば、来春の公募開始にスムーズに対応ができるため、ぜひ早急に進めましょう!
お困りのことがあれば当事務所までご相談ください!



⇓ 下の動画や画像でも分かりやすく説明していますのでご確認ください!